Viedocの20歳の誕生日を記念して、共同創業者のSverre Bengtsson、CEOのMats Klaar、COO兼共同創業者のHenrik Blombergssonにインタビューを行い、創業時からの思い出や現在の心境などを語ってもらいました。

共同創業者のHenrikが、ViedocのElin Weiringと共に今日のViedocを形作った思い出の場所を訪れながら、ユニークな舞台裏を語る貴重なインタビュー映像です。ぜひお見逃しなく! *映像は英語のみです。 

 


 

CROからEDCシステムの開発へ 

Viedoc の起業の旅は20年前にスウェーデンのウプサラで始まり、当初は CROとして設立されました。創業者たちはすぐに、EDC市場にある製品に満足いくものがないと感じ、独自にソフトウェアを作ることを決意しました。彼らは、現代的で、クラウドベースで使いやすく、直感的で楽しく仕事ができる、プロがプロのために考えたEDCシステムを作りたいと思いました。  

「20年前に始めるとき、私たちは北欧で最先端のCRO企業となる会社を設立することに強いこだわりを持っていました。しかし、創業してすぐに、当時の方法は時代遅れで非効率的だと気付きました。」、と共同創業者のSverreは言います。 

テクノロジーとデザインの融合は、ViedocのユニークなDNAを生み出す上で重要な役割を果たしました。気を散らす余計なものを取り除くことでデータを理解しやすくし、臨床試験データのシームレスな流れを確保する、直感的で効率的なシステムを作りたいという思いがありました。

フリーオフィスの魔法と偶然の力  

2003年、創業者たちには資金が十分にありませんでした。そんな折、ウプサラ最大の地主の一人が、優れた起業アイデアに無料のオフィススペースを提供するというコンペティションを開催しました。彼らはこのコンペティションにビジネスプランを提出し、みごとに当選しました。Viedocは、ウプサラサイエンスパークの中心に位置する歴史的なビルの中に最初のオフィスを構え、他の起業家たちと共にスペースを共有しました。ここから、ちょっとした不思議な力と偶然が重なって、ビジョンは大きく動き出すことになります。創業者たちにはプログラミングやソフトウェア構築の経験がなかったため、Viedocのシステム開発とサポートへの参加を3社に依頼しました。  

「これは、まさに Viedoc の始まりでしたが、まだソフトウェアはまったく存在していませんでした、」、と Henrik は説明します。 そのうちの1社が、同じビルの一室に座っていた二人の男性で、彼らは、最も安く、しかも圧倒的に優れた提案を持ってきました。そして驚くべきことに、その二人、Antti Salmi と Jens Pettersson は、その後 Viedoc に入社し現在も在籍しています。 

Henrik は、Antti と Jens に業界のバックグラウンドはなかったが、Viedoc 創業者のビジョンをしっかり理解していたと述べています。「チームには、統計学者、研究者、データマネージャー、モニター、現場の専門家など、この特別な取り組みに必要なことを熟知している人材が揃っていました。彼らの技術的なノウハウは、私たちの専門的な経験と完璧に合致しました。」  

適材適所を見極める力  

成功要因と課題について Henrikは、これまでの一つの最大の成功要因と課題は同じで、適切な人材を見つけることだったと強調します。

「当初は、幸運にも以前一緒に働いていた何人かの知人に参加してもらうことができましたが、その後、それ以外の世界から人材を見つけなければならなくなり、これは快適な領域から外に出るようなもので、適した人材を見つけるのがますます難しくなりました。しかし、どうにか幸運にも素晴らしい人材を見つけることができ、彼らこそが今日のViedocを作り上げたのです。」 

ソフトウェア Viedoc の誕生  

小さなチームで大きな夢をもち、CROとしてすぐに90人以上の従業員を抱えるまでに成長しましたが、創業グループは、CROの経営よりもさらに大きな情熱を、Viedocというソフトウェアに感じていることを知りました。そのため、2018年、Viedocはテクノロジーだけにフォーカスした会社になりました。  

「最大の変化は分社したことです。前のオフィスでは90人がCROとして働いていましたが、会社を2つに分離することに決定しました。ソフトウェアに取り組みたいメンバーがこちらに来て、15人から20人のチームになりました。それでも、私はもともと小さなチームで仕事をするのが好きだったので、私たちにとってはうまくいきました。」、とHenrik は言います。  

この移行により、同社はソフトウェア製品と顧客のみに専念することができるようになりました。Viedocのプラットフォームはその後、世界中の臨床試験のスピード、効率、品質を向上させる革新的なリーディングソリューションに成長しました。このプラットフォームは、ユーザーフレンドリーでカスタマイズ可能、かつスケーラブルに設計されており、規模の大小にかかわらず、あらゆる組織や試験フェーズに完璧に適合しています。  

「最初の大きな製薬会社の案件を獲得したときのことを思い出します。パリの空港のラウンジでディレクターの一人と出会い、会話が弾み、説得の末ラウンジでのデモを承諾してくれました。契約まで1年と26日かかりました。これが、会社を一変させ、現在の姿になる出発点になりました。ここで、私たちはViedocがそれ自体で会社になりうること、そして世界的な可能性を持っていることに気づいたのです。」、と Sverre は言います。

歴史的なものの始まり  

Viedocの20周年は、より大きな目標への始まりにすぎません。さまざまな可能性を秘めたViedocは、歴史に名を刻んでいくことでしょう。Viedocをできるだけより多くの人に使ってもらい、世界的規模で臨床試験を効率化し、より健康な世界、より大きな発見に貢献することが目標です。この業界では、より短いタイムラインと効率化によって、治療をより早く患者のみなさんに届けることができ、結果的に命を救い、人々の健康改善に大きく貢献する可能性があるのです。  

Matsはこう続けます。「私が初めて参加したワシントンDCのSCDMというカンファレンスは忘れられないものになりました。入社わずか3週間後にSverreと一緒に訪れたのですが、簡単なデモを行っただけで、 "Wow, I've never seen anything like this!"、とたくさんの方に言っていただけました。そのとき、Viedocがいかに優れていたかを実感し、そして今もそうであることは変わりありません。」  

EDCの限界に挑む 

第一世代のViedocは、JensとAnttiによって構築された完全なプラットフォームシステムでしたが、競争力を維持するために再構築する必要がありました。この決断は非常に困難なものでしたが、大きな成功となりました。今後も当社の技術を前面に押し出すことで、臨床試験を前例のないレベルまで革新していきたいと考えています。 

Viedocでは、私たちのソフトウェアをできるだけ多くの研究者に利用していただきたいと思っています。より多くの人に私たちの製品を知ってもらうことが、真に影響を生み出す唯一の方法であると信じています。そのため、私たちはViedocの良さを直接体験してもらえるよう、Viedocの認知度を広めることに努めています。

Viedocの次の20年: 可能性とインパクトに満ちた未来  

Viedocの誕生20周年は、臨床試験業界における成功をお祝いする年でもあります。今日Viedocは、ブラジルの熱帯雨林から北極圏の科学研究所まで、世界中で100万人以上の患者さんと10万人以上の科学者やライフサイエンスの専門家に利用されています。Viedocは、米国、中国、ベトナム、日本、そしてスウェーデンにオフィスを構え、ヨーロッパ各地に担当者が在任している多国籍企業です。38の国籍を持つ120人以上の従業員を擁し、Viedocは広範なグローバルな地位を確立しています。  

同社の創業者と従業員は、臨床試験を改善し医療を進歩させることで世界に変化をもたらしたいという情熱をもって取り組んでいます。Viedocが革新を続け、臨床試験の未来を切り開き、臨床研究への取り組み方を変えていくことは間違いないでしょう。  

「Viedocでは、臨床試験における主要なEDCプロバイダーの1つとして認められたことに満足しているわけではなく、それは私たちにとって始まりに過ぎません。私たちの目的は、より健康な世界を作ることです。それを達成するための最善の方法は、私たちのソフトウェアをできるだけ多くの研究者の手に届けることです。それによって、タイムラインを短縮して患者さんに早く治療を届け、最終的には命を救うことができ、そしてお客様の生活がより快適で、効率的で、楽しいものになります。」、とMatsは締めくくりました。
 

Viedocチームに参加し、臨床試験を改善し、医療を進歩させるというミッションに参加することに興味がある方は、Viedocの求人情報をご覧ください。  

Viedocの革新的なeClinicalプラットフォームについての詳細や、ソフトウェアのデモをご覧になりたい方は、弊社チームによるデモを交えた説明会をご要望ください。 

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